コラム
スナックで副業するメリット・デメリット・バレないための方法を紹介

副業を認める企業が増える中、夜の時間を活用してスナックで働く女性が増えています。特に30〜40代の女性にとって、年齢や経験に左右されにくく、比較的稼ぎやすいスナックは、副業先として注目される存在です。
一方で、夜間の勤務は生活リズムの乱れや人間関係のストレスなど、デメリットも無視できません。また、会社に副業がバレるリスクについても慎重な対応が求められます。
当記事では、スナック副業のメリット・デメリットに加え、会社に知られないための工夫についても詳しく解説します。スナックでの副業に関心がある方は、ぜひ参考にしてください。
1. スナックの副業とは?
スナックの副業とは、夜の時間帯にスナックで働くアルバイトやパートタイムの仕事を指します。スナックとは、お酒を提供しながらお客様との会話を楽しむ接客業態で、アットホームな雰囲気が魅力です。
スナックでの主な仕事内容は、店を切り盛りする「ママ」のサポートです。ママとはお店の責任者であり、接客のほかにも仕入れ、準備、清掃、会計などすべてを担っています。副業スタッフはその補助として、カウンター越しの接客、ドリンクの提供、片付けなどを行います。ママの裁量によっては、カラオケの相手やお客様の隣での接客を任されることもあるでしょう。
また、スナックはキャバクラと異なりノルマやインセンティブがないため、プレッシャーが少なく働きやすい点も特徴です。シフトも比較的柔軟に組めるため、本業との両立がしやすく、副業として人気を集めています。
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2. スナックで副業するメリット
スナックでの副業は、一般的なアルバイトにはない魅力や利点が多くあります。特に、夜の時間を有効に使って収入を得たい方や、年齢や経験を気にせず働きたい方にとっては、非常に始めやすい選択肢です。ここでは、スナックで副業するメリットを3つに分けて紹介します。
2-1. 通常のバイトよりも稼げる
スナックでの副業は、一般的な飲食店アルバイトよりも時給が高く、効率よく稼ぎたい方に適しています。飲食店の平均時給が約1,100円に対し、スナックは1,500〜2,000円が相場で、短時間勤務でも高収入が見込めます。
また、お客様からチップをもらえる場合もあり、1万円以上になることもあります。時給に加えてプラスの収入が期待できる点も、スナック副業の魅力といえるでしょう。
2-2. 30〜40代の女性でも挑戦しやすい
スナックは、30〜40代の女性でも挑戦しやすい副業先です。来店客の多くが年配の男性であるため、落ち着いた対応や人生経験を活かした会話が好まれる傾向にあります。
若さよりも親しみやすさや会話力が重視される場であり、姉キャバやクラブでは働きにくかった女性でも、スナックなら自然体で活躍できる可能性があります。年齢に不安がある方にとっても、始めやすい環境と言えるでしょう。
2-3. ナイトワークが初めてでも始めやすい
スナックは、ナイトワーク未経験の方でも始めやすいのが魅力です。キャバクラやクラブでは高度な接客スキルやマナーが求められる一方、スナックでは「ママのサポート役」として気軽に働ける環境が整っています。
お酒の作り方や接客のコツも、現場で徐々に覚えていけば大丈夫です。困ったときはママがフォローしてくれるため、ナイトワーク初心者でも安心してスタートできる副業先と言えるでしょう。
3. スナックで副業するデメリット
スナックでの副業には魅力的な面が多くありますが、一方で注意すべきデメリットも存在します。勤務時間の関係で生活リズムが乱れたり、人間関係や接客中のトラブルに悩まされたりすることもあります。ここでは代表的な注意点を紹介します。
3-1. 乱れた生活リズムになりやすい
スナックでの副業は、夜間勤務が中心となるため生活リズムが乱れやすい点に注意が必要です。営業は深夜まで続くことが多く、閉店後の片付けや終礼などを終えると、帰宅が終電や始発の時間になることもあります。その結果、睡眠不足や体調不良を招くおそれがあり、本業との両立が難しくなるケースもあります。
短期間であっても、継続的な疲労が蓄積すれば健康を損なうリスクもあるため、十分な休養と無理のない勤務調整が求められます。
3-2. ママと相性が合わないと苦労する
スナックで働く上で大きなポイントとなるのが「ママとの相性」です。スナックの多くはママが経営の中心を担っており、雰囲気づくりやスタッフの采配も一任されています。ママとの関係が良好であれば働きやすい環境ですが、相性が悪いとシフト調整や勤務態度への干渉など、ストレスを感じやすくなります。
場合によっては、早上がりや不当な扱いを受けることもあるため、事前にお店の雰囲気やママの人柄を確認することが重要です。
3-3. お客さんにからまれやすい
スナックでは、幅広い年齢層のお客様と接する機会がありますが、中にはマナーが悪く不快な対応をされることもあります。嫌味を言われたり、過剰に口説かれたり、時には身体に触れようとするなど、不快な行動を取られることも少なくありません。
そうしたお客様にも丁寧に接しなければならない点が、精神的な負担になる場合もあります。特にナイトワーク初心者や若い女性にとっては、大きなストレスとなる可能性があります。
4. スナックの副業はバレる?バレたらどうなる?
スナックでの副業は、以下の理由で会社や知人に知られてしまう可能性があります。
- 住民税の金額からバレる
副業によって所得が増えると、住民税も増加します。会社員の多くは住民税を「特別徴収(給与天引き)」で支払っているため、給与額に対して不自然に高い住民税額が発生すると、会社側に不審がられることがあります。 - 勤務している姿を見られる
スナックは夜の繁華街など人目につきやすい場所にあるため、偶然にも会社の同僚や取引先に接客中の姿を見られてしまうケースがあります。特に繁華街の店舗では、思わぬ形で目撃されるリスクが高まります。
これらのリスクを避けるためには、住民税を普通徴収に切り替える、出勤日を限定する、知人の来店リスクが低いエリアを選ぶといった対策が効果的です。
5. スナックでの副業がバレないための対処法
スナックで副業をする際、できる限り会社や知人に知られずに働きたいと考える人も少なくありません。副業がバレてしまうと職場での信頼を損なう可能性があるため、事前にリスクを把握しておくことが重要です。
ここでは、スナックでの副業が周囲にバレないために取るべき具体的な対策を紹介します。
5-1. 知り合いが少ないエリアで働く
スナックで副業していることを知人に知られないようにするには、勤務先の立地が重要です。自宅や職場の近くで働くと、偶然知り合いに見られてしまうリスクが高まります。特に職場の関係者や取引先に見られた場合、副業が会社に知られるきっかけになる可能性があります。
そのため、知人と遭遇しにくいエリアや普段の生活圏から離れた場所を選ぶことが効果的です。土地勘がなくても、通勤しやすい場所を選べば働きやすさも両立できます。
5-2. 住民税の支払い方法に気を付ける
住民税は副業がバレる一因になり得るため、申告時の手続きが重要です。確定申告をする際には、住民税の納付方法を「自分で納付(普通徴収)」に設定しましょう。これにより、副業分の住民税が本業の会社に通知されず、バレるリスクを抑えることができます。申告書の該当欄にチェックを入れるだけで対応可能なため、提出前に必ず確認しておくことが大切です。また、税理士や確定申告のサポート窓口を活用すると、申告ミスの防止にもつながります。
5-3. 会社の就業規則に違反していないか確認しておく
スナックで副業をする前に、まず本業の会社が副業を認めているかどうかを必ず確認しておきましょう。企業によっては副業自体を禁止していたり、特定の業種や時間帯の勤務を制限していたりするケースもあります。特にナイトワークに対しては厳しく規定している企業もあるため、安易に始めるのは危険です。
就業規則に違反した場合、注意や減給処分だけでなく、最悪の場合は懲戒解雇に発展するおそれもあります。副業をトラブルなく続けるには、事前のルール確認が非常に重要です。
まとめ
スナックの副業は、夜の時間帯にお酒の提供や接客を行う仕事で、一般的なアルバイトが約1,100円に対し、1,500〜2,000円と高時給が魅力です。30〜40代でも始めやすく、ナイトワーク初心者にも適しています。
ただし、夜間勤務による生活リズムの乱れや、ママとの人間関係、お客様とのトラブルなどのデメリットもあります。また、副業がバレると困るという場合には、住民税の普通徴収への変更や勤務エリアの選択、就業規則の確認が重要です。