コラム
スナックとラウンジの違い5つ!働くのに向いている方の特徴も解説
スナックとラウンジには違うところが多くあります。この記事では、スナックとラウンジの主な違いを5つの項目に分けて紹介します。
1.スナックとラウンジの違いは?
スナックは「軽い食事ができる酒場」という位置付けのお店です。スナックの多くは深夜酒類提供飲食店の許可のもとで営業しており、24時間営業が可能となっています。風俗営業1号許可のないお店では接待行為ができないため、基本的な接客方法は女性オーナーがカウンター越しにお酒や料理を提供するもので、ボックス席のお客さんとの同席はしません。
一方、ラウンジは「接待向けのクラブ」と「カジュアルなバー」の中間的なお店で、スナック形式とクラブ形式のお店が存在します。ラウンジはスナックよりも店内が広く、ラウンジ嬢と呼ばれるキャストがソファーやボックスシートで接客をするのが特徴です。
ほかにも、スナックとラウンジには違うところが多くあります。以下では、スナックとラウンジの主な違いを5つの項目に分けて紹介します。
1-1.仕事内容
スナックとラウンジで働く女性の仕事は接客がメインになりますが、具体的に何をするかという点には違いがあります。
スナックは「ママ」と呼ばれる女性オーナーが中心となって店を回すため、ほかのキャストは基本的にママのサポート役という立ち位置です。接客はカウンター越しに行うのが一般的で、キャスト1人で複数のお客さんの相手をするケースも少なくありません。また、店舗によっては、ドリンクやおつまみの準備をキャストが行う場合もあります。
一方、ラウンジでの接客は、キャストがお客さんの隣に座って行います。複数のお客さんに対して複数のキャストが付き、お酒や会話をワイワイと楽しむ形式が一般的です。また、ラウンジでは男性スタッフなどがお酒を準備するため、キャストがお酒を作ることはほとんどありません。
1-2.時給相場
スナックのアルバイトの時給相場は約1,500〜2,500円です。時給のほかにドリンクバックなどのインセンティブが設定されたお店を選べば高時給を目指せますが、インセンティブを設けているお店は多くありません。
一方、ラウンジの時給相場は4,000円前後で、高級店では7,000円前後になるケースもあります。時給のほかに指名料や同伴料、ドリンク代のバックなどが加算されるお店も少なくありません。
スナックの時給相場がラウンジに比べて低いのは、お店の料金設定によるものです。多くのスナックでリーズナブルな料金システムを採用し、お客さんが1人でも気軽に立ち寄れるようにしていることが、時給相場にも影響を与えています。
1-3.お店の雰囲気
スナックは地域密着型で、アットホームな雰囲気があるのが大きな特徴です。お酒より飲食を楽しむ目的で入店するお客さんも多く、時間制も設けられていないため店内でゆったりと過ごせます。スナックのママの多くは30代以上の女性で、落ち着いた雰囲気の接客を楽しみやすいのもポイントです。
ラウンジもキャバクラなどと比べて落ち着いた空間になっていることが多く、お客さんがゆったりと会話を楽しめる点が特徴と言えます。気軽に立ち寄れるカジュアルさがありつつ、接待の場としても利用できる点がラウンジの人気の理由と言えるでしょう。
1-4.お客さんの特徴
スナックは地域密着型のお店のため、お店に訪れるのも地元の方や常連客が多い傾向があり、客層としては中高年が中心です。ただし、最近では若者の間でスナックが流行しており、若者の社交場として浸透してきているため、20〜50歳と幅広い年代が利用するようになってきています。
ラウンジの客層は年齢層が高い傾向にあります。高級な会員制ラウンジの場合、経営者や弁護士・医師といった社会的地位が高い方が多く、40代以降の方も多く来店します。
1-5.キャストの特徴
スナックのキャストの年齢層は20〜50代と幅広く、ママの方針によって変わる傾向があります。ナイトワークの中では働ける年齢層が広いため、30代を過ぎてからスナックで働き始める方も珍しくありません。また、スナックに勤務する際の服装やヘアメイクについては特に指定がないケースが多いです。一般的にはお店のコンセプトやママの方針に合わせたり、オフィスカジュアルに近い服装を選んだりするお店が多い傾向にあります。
ラウンジのキャストの年齢層は18〜35歳くらいが一般的です。お店の方針やお客さんの年齢層によっては、20歳以上のみや40歳までOKなど働ける年齢も変わってきます。服装に関してはドレスを着る必要はないものの、デートで高級レストランに行くときのようなきれい目なファッションが好まれやすい傾向です。
2.スナック・ラウンジで働くのに向いている方の特徴
スナックとラウンジは、どちらもお客さんのお酒の相手をするという点は共通しています。しかし、お店の雰囲気や客層も違うため、働くのに向いている方の特徴も異なります。
今回は、スナック・ラウンジで働くのに向いている方の特徴をそれぞれ紹介するので、働くお店選びの際などに参考にしてください。
2-1.スナックで働くのに向いている方の特徴
以下のような方は、スナックで働くのに向いていると言えます。
副業でナイトワークをしたい方 |
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スナックはシフトが柔軟な場合が多く、本業と両立しやすいのが特徴の1つです。また、スナックは地域密着型で常連客も多く、客層が落ち着いているため安心感があります。本業と並行しつつ、無理のないペースでナイトワークをしたい方はスナックを選ぶのがおすすめです。 |
気配りが得意な方 |
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キャバクラのようなマンツーマンで接客する仕事とは違い、スナックでは基本的にキャストが一丸となって売上げを作ります。そのため、自分が接客している相手だけではなく、フロア全体の状況に気を配ることが大切です。1人になっているお客さんはいないか、灰皿を交換する必要があるかなど、お客さんが快適に過ごすための気配りが苦にならない方はスナックが向いていると言えるでしょう。 |
人を楽しませるのが好きな方 |
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スナックのお客さんは、お酒を楽しみながら自分の話を聞いてもらいたい方が多い傾向があります。そのため、キャストは自分の話をするのではなく、聞き役に徹してお客さんを楽しませることが重要です。お客さんの話を聞いて相槌を打ったり、適度にリアクションを取って場を盛り上げたりするのが得意な方はスナックに向いています。 |
2-2.ラウンジで働くのに向いている方の特徴
以下のような方は、スナックで働くのに向いていると言えるでしょう。
高収入を目指したい方 |
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ラウンジはナイトワークの中でも時給が高い傾向があり、スキルや経験が収入に反映されやすいです。また、ラウンジには「担当制」があり、一度担当したお客さんは次回以降も受け持つことになるため、安定してバックを稼げる可能性が高いです。ナイトワークでしっかり稼ぎたい方は、ラウンジにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。 |
コミュニケーション能力に自信がある方 |
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ラウンジではドリンクバックなどの各種バック制度があり、コミュニケーション能力が高ければ収入アップにつなげられます。また、ラウンジで働く中で、お客さんのニーズに応える力を培えます。コミュニケーション能力を生かしたい方やコミュニケーション能力の向上を目指したい方は、ラウンジで働くのがおすすめです。 |
ナイトワークが初めての方 |
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ラウンジでは複数のキャストで接客を行うため、先輩から接客マナーを直接学んだり、先輩にフォローしてもらったりといった機会が多い仕事と言えます。ナイトワークが初めてで、どのように働けばいいのか分からない方にもラウンジは向いています。 |
まとめ
スナックとラウンジは似ているようで多くの違いがあるお店です。例えば、多くのスナックでは深夜酒類提供飲食店の許可を得て営業しているため、ラウンジのようにお客さんの隣で接待をすることができません。また仕事内容も異なり、スナックではキャストがお酒や料理を用意する一方で、ラウンジでは男性スタッフが用意するためキャストは対応しません。ほかにも、時給や客層、お店の雰囲気などもそれぞれ異なります。
スナックではママを中心にキャストが一丸となって売上を作るため、チームで働くのが好きな方や気配り上手な方は、スナックでの勤務が向いていると言えます。しかし、時給はスナックのほうが低い傾向にあるため、ナイトワークならしっかりお金を稼ぎたいという方はラウンジでの勤務が向いています。