コラム
スナックの同伴とは?平均同伴時間や給料相場について徹底解説

スナックの同伴とは、営業前にお客様と軽く外出し、一緒に来店することです。同伴は、人気を高める効果が期待できるだけでなく、特有のインセンティブが発生するため、収入アップのチャンスにもなります。うまく同伴を活用することでお客様との信頼関係が築きやすくなりますが、個室での注意や断り方のマナーも重要です。
当記事では、同伴を行う際のポイントや平均的な同伴時間、バックの相場などの役立つ知識を詳しく紹介します。スナックでキャリアを積みたい方は、ぜひお役立てください。
1.スナックの同伴とは
スナックの同伴とは、女性キャストが出勤する前にお客様と軽く外出し、そのまま一緒にお店に来店する行為です。同伴の際は、まずお客様とメッセージを通じて待ち合わせをし、ママに連絡します。その後外出し、終わったらスナックに行って一緒に飲む、というのが主な流れです。
以下では、同伴とアフターの違いや同伴の際に行うこと、誘いを断れるのかについて解説します。
1-1.スナックの同伴とアフターの違い
スナックにおけるアフターとは、仕事が終わった後にお客様と食事に行くことです。同伴との違いは、行くタイミングとインセンティブにあります。同伴は営業前に行われるのに対し、アフターは営業後に行われます。
同伴はインセンティブが給料にプラスされる一方で、アフターは基本的にインセンティブがもらえない点も違いの1つです。
1-2.スナックの同伴時にすること
スナックの同伴では、主に食事へ行く場合がほとんどです。食事の内容は、寿司やイタリアンなど、デートをイメージさせるようなものが多い傾向があります。また、お客様によっては、キャストに好きな飲食店を選ばせてくれる場合もあるでしょう。
食事代は原則としてお客様が支払ってくれます。その際は、「美味しかったです、ご馳走様でした」とお礼を伝えましょう。ベテランのキャストの場合、キャスト側がお客様にご馳走するケースもあります。
1-3.スナックの同伴は断れる?
同伴を断ること自体に問題はありませんが、断る際は相手の気持ちを考えた断り方をするのがマナーです。「面倒なので行きたくない」「相手が苦手なので行きたくない」といったネガティブな理由があっても、それを悟られないようにしましょう。
嘘を交えて断る場合は、バレやすい嘘を避け、辻褄をきちんと合わせるのが重要です。断り方の例としては、下記が挙げられます。
- 「大学の課題が多くて忙しい」「会社の仕事が多くて時間を作れない」のように、多忙を理由にする
- 「同伴の経験がまだないからちょっと怖い」「もう少し仲よくなったら食事に行きたい」のように、不安な気持ちを伝える
- 「ほかのお客様と先に同伴の約束をしている」と、同伴の先約があることを伝える
- 「その日は友達の誕生日パーティの予定がある」といった、プライベートの先約があることを伝える
- 「そこに行くのはお店のルールで禁止されている」と、スナックのルールを理由にする
同伴は営業活動の一環であるため、できる限り断らないほうがよいのも事実です。同伴を断り続けると、お客様との距離が縮まらず、人気を集められなくなるリスクもあります。
同伴を根気強く行えば、お客様との仲が深まり、スナックで注目される存在になれる可能性が高まります。同伴すべきか迷った際は、「断るのと断らないのではどちらが得か」を冷静に見極めるのが重要です。
2.スナックの同伴のメリット
スナックで同伴を行うと、キャストはさまざまなメリットを得られます。
以下からは、特に知っておくべき2つのメリットについて解説します。同伴のメリットを理解しておけば、高いモチベーションを持って同伴に臨みやすくなるでしょう。
2-1.お客様から人気を集められる
同伴によって、プライベートでデートしているかのような気持ちになるお客様は少なくありません。デート気分を味わえる特別な時間を過ごすことで、お客様はキャストに親しみを感じやすくなります。その結果、キャストへの感謝の気持ちから「またあの子へ会いにスナックへ行こう」と、常連になってくれる可能性が高まるでしょう。
スナックではお客様に愛されるのが重要であり、同伴を通じてお客様との絆を深め、人気を集めることは大切です。
2-2.給料アップに期待できる
同伴を行うことで、「同伴バック」というインセンティブを受けられるため、同伴の回数が増えるほど給料がアップします。スナックによっては、同伴バックの固定額ではなく、ポイント制を採用している場合もあります。
ポイント制では、同伴1回につきポイントが付与され、一定数のポイントが貯まると時給がアップする仕組みです。どちらのシステムでも、同伴が給料アップにつながる点は変わりません。
さらに、お客様からの人気がママに評価されると優遇され、稼ぎやすくなることに期待できます。このように、同伴バックによる直接的な給料アップに加え、間接的な給料アップのチャンスも得られる点は同伴のメリットです。
3.スナックの同伴の注意点
スナックの同伴にはメリットがある一方で、注意すべきポイントも存在します。同伴時の注意点を把握しておくことで、より安全に人気を伸ばしていけるでしょう。
以下では、同伴時に特に意識したい注意点について解説します。
3-1.同伴依頼を受けすぎないようにする
同伴依頼を受けすぎると、心身ともに疲弊し、仕事に支障が出るリスクがあります。
疲れ切って勤務中にパフォーマンスが落ちてしまっては本末転倒です。元気に働き続けられるよう、同伴依頼は無理のない範囲で受けましょう。
3-2.個室に注意する
車やカラオケなど、個室で2人きりになる空間は極力避けるのがおすすめです。個室で2人きりになると、暴力を振るわれるといった犯罪に巻き込まれるリスクがゼロではありません。同伴時はスナックのスタッフにすぐ助けを求めるのが難しいため、特に注意が必要です。
また、2人きりの空間では、お客様から本格的なプロポーズをされる場合もあります。静かな場所でプロポーズをされると断りにくくなるため、キャストとしてもできれば避けたい状況です。
付き合いが浅いお客様の場合、相手の人柄が分からないことも多く、特に警戒が必要です。個室に誘われそうなときは、「行きたいお店がある」とキャストのほうから安全な場所へ誘導するとよいでしょう。
4.スナックの同伴時間と給料相場
スナックで同伴を予定しているキャスト向けに、同伴時間や給料相場といった具体的なポイントについて解説します。
同伴についてより詳しく知っておくことで、当日もスムーズに対応できるでしょう。
4-1.平均的な同伴時間
スナックでの同伴時間は、1時間〜1時間30分程度が平均です。同伴の時間が長くなりすぎないよう気をつけましょう。長引くと、お客様もキャストも疲れてしまい、スナックでの時間を十分に楽しめなくなる可能性が高まります。
同伴を楽しみすぎてお客様が満足してしまい、スナックでの滞在時間が短くなるリスクもあります。同伴は長くても2時間程度に収めるのが理想的です。
中には、スナックの営業時間が迫っても同伴先から離れたがらないお客様もいます。そのような場合も、相手を傷つけないよう配慮しつつ、しっかり時間を守ってスナックへ戻るようにしましょう。
4-2.給料相場
同伴を行うと得られるバックは、1,500円〜3,000円程度です。ただし、スナックによっては同伴バックのシステムが用意されておらず、その場合は0円となります。
同伴で効率よく稼ぎたいキャストは、スナック選びの際に同伴バックがあるかをしっかりと確認しましょう。また、スナック自体の時給は1,000円〜1,600円程度です。
まとめ
スナックの同伴とは、営業開始前にお客様とお出かけし、その後一緒に来店する営業手法です。同伴によりお客様は親近感を抱きやすく、キャストへの信頼や常連客としての関係構築が期待できます。
アフターとは異なり、同伴にはインセンティブが発生することが多いため、収入アップを目指せる点も大きなメリットです。ただし、頻繁な同伴や個室での同行にはリスクも伴うため、断り方のマナーを意識するのが重要です。スナックで働きたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。